悪人の住む家

つきのまほう

2012年01月30日 11:11

おはようございます。つきのまほうです。

あるお寺の住職さんのこんなお話を聞いたことがあります。

悪人の住む家は家庭円満だけど 善人の住む家は喧嘩が
絶えないといいます。

さて・・何故でしょう?

ご紹介します。


                


善人の家には自分が善人であると思っている人達が住んでいます。

自分が善人であると思っているお父さん 自分が善人であると思っている
お母さんです。

ある時 急用で家に帰ってきたお父さんが廊下に置いてあったバケツに
気づかずつまづいて水をこぼしてしまいました。

お父さん「誰だ!こんなところにバケツを置いたのは!」

お父さんはいつも善人です。

お母さん「今 掃除をしていたのですから もっと足元に気を付けてください!」

お母さんもいつも善人です。

奥の部屋でそれを聞いていたおばあちゃんが言うには
「何を言い合っているのですか!いい加減にしなさい!」

勿論 このおばあちゃんも善人です。正しいことを言っています。


さて 悪人の家でも同じことが起こりました。

悪人のお父さんが慌てて気づかずにバケツにつまづき
水をこぼしてしまいました。

お父さん「すまん すまん。気づかずに水をこぼしてしまった」

このお父さんは悪人です。悪いのは自分です。

お母さん「すみません すみません。こんなところにバケツを置いておいた
私が悪いのです」

このお母さんも悪人です。悪いのは自分です。

それを聞いたおばあちゃんが居間から出てきて
「すまんなぁ。私が気をつけていれば バケツをもっと端に
置いておいていたのに」

このおばあちゃんも悪人です。悪いのは自分です。

そして最後は仲良く雑巾がけをした というお話です。


                 


   正しいことを言うときは
   すこしひかえめにするほうがいい。

   正しいことを言うときは
   相手を傷つけやすいものだと気づいているほうがいい。
                (吉野弘「贈るうた」より)


『お互いを認め合う』考え方が真髄にある仏教のお話らしいのですが
うん。なるほど。奥が深いなぁと大きくうなづいてしまいました。

さて みなさんはどちらの家に住んでいるでしょうか?

わたしの場合は・・今のところ
悪人ときどき善人の住む家をめざそうと思います

さぁステキな一週間のスタートですね。
今週もよろしくお願いします。

今日もご訪問いただきありがとうございます(_ _*

                      

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